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脂質異常症の症状や6つの原因【この食事方法がポイント】

<監修医師 春田 萌>
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脂質異常症とは一体どんな病気なのでしょうか?

以前は高脂血症と呼ばれ、脂質が増えすぎて「血液がドロドロ」になり動脈硬化などを引き起こし、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高くする病気です。

 

その今回はその脂質異常症の原因や症状、食事方法などについて解説します。

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脂質異常症とは

 

血中コレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)が増加し血液がドロドロな状態の事を「高脂血症」と言います。

高脂血症は動脈硬化の原因となりますが、血中コレステロールには「善玉」と呼ばれるHDLというものがあります。

 

この善玉コレステロールは少ない方が動脈硬化を起こしやすいため「高脂血症」という病名から低HDLコレステロール血症を含めた血中脂質の異常を示す症状を「脂質異常症」という病名に変更されました。

血液中には4種類の「脂質」があります。

 コレステロール

✅ 中性脂肪

✅ リン脂質

✅ 遊離脂肪酸

コレステロールは人の細胞膜や消化吸収に必要な胆汁酸・ホルモンの素になり、中性脂肪は貯蔵用エネルギーの他、保温・衝撃緩和など体内で重要な役割を果たしています。

 

しかしながら、これらの脂肪が増えすぎると動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの重篤なトラブルを引き起こすことがあります。

 

「脂質異常症」とは、これらの脂質の中で特に悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪が多すぎる場合や善玉(HDL)コレステロールが少なすぎるなどの状態を示す病気の事を指します。

 

*大きく3タイプに分けられる脂質異常症*

 

✅ 悪玉コレステロールが多いタイプ・・・高LDLコレステロール血症(動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こすことがあります。)

 

✅ 善玉コレステロールが低いタイプ・・・低HDLコレステロール血症(動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こすことがあります。)

 

✅ 中性脂肪が多いタイプ・・・高トリグリセリド血症(高尿酸血症(痛風)や脂肪肝を合併していることが多く、ひどくなると急性膵炎を起こすこともあります。)

 

LDLコレステロール値についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
LDLコレステロールが低い4つの原因【改善するならこの方法で!】

 

脂質異常症の症状

 

自覚症状がない?

多くの場合、脂質異常症は自覚症状がなく健康診断などの血液検査で初めて分かることが多いようです。

 

家族性高コレステロール血症では「アキレス腱肥厚(ひこう)」や「腱黄色腫(けんおうしょくしゅ)」手の甲・ひじ・膝の腱にできる硬い盛り上がり、「角膜輪」黒目の周りにできる白っぽい輪、「眼瞼(がんけん)黄色」瞼にできる黄色い斑点上の盛り上がりなどがみられることがあります。

 

一番多い症状は「アキレス腱肥厚」でアキレス腱の厚みが1cm以上あって、血中コレステロール値が高い場合は家族性高コレステロール血症である可能性が高くなります。

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脂質異常症の原因

 

原因の8割は生活習慣病?

脂質異常症の原因は一般的に高カロリー&高脂肪の食事と運動不足などの悪い生活習慣や肥満が挙げられます。

 

その中でも、家族性高コレステロール血症は日本人の500人に1人の高い割合でみられる遺伝性疾患です。他にも、複合型高脂血症・家族Ⅲ型高脂血症などの遺伝性高脂血症があります。

 

食の欧米化による肉食中心の食生活は高カロリー・高コレステロール化していてエネルギ―過剰なうえに、車やエレベーター・エスカレーターなどの普及による運動不足気味な生活習慣が脂質異常症を引き起こすの大きな原因であるとともに、メタボリックシンドロームの原因であるともいわれています。

 

「メタボ」は脂質異常症の他にも、糖尿病や高血圧症などたくさんの生活習慣病を併発しさらに深刻な病気のリスクを高めます。

 

他の病気が原因で発症する?

脂質異常症の原因には体質・食生活の欧米化・生活習慣・運動不足・肥満などがあり、多くは成人以降に発症します。これらには他の病気に伴って起こる「続発性」と他の病気を伴わずに起きる「原発性」があります。

 

続発性脂質異常症・・・ホルモンの分泌異常(甲状腺機能低下症・副腎皮質ホルモン分泌異常)や糖尿病・肝臓病・腎臓病、副腎皮質ステロイドの治療・経口避妊薬などによるものがあります。

 

これらは原因となる病気を治療することが重要になります。原因である病気を治すことで脂質異常症の治療をしなくても自然に改善していることが多く認められています。

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この食事方法がポイント

 

まずは予防が大事!

脂質異常症を防ぐために大切な食生活のポイントは以下の6点です。

 

✅ 適正体重を保つため、摂取総エネルギーを抑える

✅ 野菜や食物繊維の多い食材から食べる。

✅ 過食・高脂肪食(肉食のみなど)は避ける。

✅ 一日三食、規則正しくよく噛んで食べる。

✅ 食事や間食のだらだら食いは避ける

✅ バランスのとれた食事を心掛ける。

 

食材によってコレステロール値がもともと高かったり、摂取することによってコレステロール値を高くしたり、下げたりするものもあるので医療機関の指導に従い日々の食習慣を改善していきましょう!

食事のポイントについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
脂質異常症に効く食事の2つのポイント【6つの原因も知っておこう】

 

コレステロールを排泄してくれる食材

脂質異常症の方の多くは、一般にコレステロールを含む食品や油は控えるものの、ご飯や麺類・果物・アルコール・お菓子を過剰に摂取し、あまり運動をしないので善玉(HDL)コレステロールが低い場合が多くあります。

 

コレステロールをはじめとする血中脂質の高低は遺伝や加齢、生活習慣が大きく関わっているので薬に頼るだけではなく、食事の一工夫が重要になります。

 

✅ 納豆・モロヘイヤ・オクラ・わかめ・きのこ・山芋・果物・など「水溶性食物繊維」が多い食材を選びよく噛んで食べましょう。また、極端に油を制限すると胆汁酸が使われなくなるので毎食小さじ1杯は油を摂りましょう。

 

✅ 抗酸化物質(ビタミンA・C・Eとポリフェノール)を食事や食間に摂取し、活性酸素を消滅させ体内の悪玉コレステロールを抑制することが大切です。

 

*ビタミンA・・・・主に緑黄色野菜・魚・鶏肉・レバーに多く含まれます。

*ビタミンC・・・カラーピーマン・ブロッコリー・じゃがいも・サツマイモ・かんきつ類・キウイ・イチゴ・柿などに多く含まれます。一度に大量に摂取しても、すぐに排出されてしまうので毎食の食事で上手に取り入れましょう。

*ポリフェノール・・・野菜や果物に多く含まれ、脂肪の酸化を防いでくれます。

*アスタキサンチン・・・鮭などの魚に含まれる赤い色素で強力な抗酸化作用があります。

 

水溶性食物繊維の多い食材についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
オクラの栄養がスゴい!【この効能でダイエットにも最適!】

モロヘイヤの栄養や5つの効能【ココには毒性があるので注意】

 

動物性脂肪は控えめに!

肥満傾向の場合は体重減少がコレステロール改善になりより効果的です。また動物性脂肪やエネルギーの摂り過ぎがコレステロールを高める原因になるので、肉を食べる時は脂身の少ないヒレやモモ肉を選びましょう。

また、脂身を残したり生クリームやバターを控えるとベストです。

 

血液サラサラがカギ!

魚に含まれるオメガ3脂肪酸のEPA・DHAを積極的に摂ることでコレステロールや中性脂肪を下げ、血液をサラサラにしましょう。新鮮で脂の乗った魚は刺身や焼き魚・煮魚などがおすすめです。

 

また、大豆食品はたんぱく質や食物繊維を多く含みコレステロール低下作用があります。納豆は納豆キナーゼという酵素が血栓を溶かし、血液をサラサラ状態に保ってくれます。

 

玉ねぎやニンニクなどの特有のにおいの成分も血液をサラサラにしてくれる効果があります。

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